足立区より-カーコーティング施工事例|ルノーメガーヌ

東京都足立区のコーティング専門店「arinomama Tokyo Base」です。
今回は、中古でご購入されたばかりのルノー・メガーヌをお預かりし、カーコーティング施工・ヘッドライトの黄ばみ・クラック除去、そして窓ガラス全面コーティングのご依頼をいただきました。

中古車は一見きれいに見えても、紫外線や洗車キズによる劣化が少なからず進んでいることが多いため、下地処理から丁寧に仕上げていきます。
それでは、まずは車両の状態チェックからスタートです。

まず最初に目についたのは、ボディ全体のくすみとミネラル汚れです。
照明を当てると、オレンジの塗装面全体が白く曇ったように見え、色本来の鮮やかさが失われていました。
おそらく前オーナー様が井戸水などミネラル分を多く含む水で洗車されていたか、もしくは洗車後にしっかりと拭き上げを行っていなかった可能性があります。

その結果、水道水に含まれるカルシウムやマグネシウム成分がボディ表面に残留し、時間の経過とともに固着してしまったようです。
このような状態では塗装の透明感が損なわれ、全体的に白っぽくくすんで見えてしまいます。

こうしたミネラル汚れは通常の洗車では落とせず、専用の酸性クリーナーやポリッシングで一層ずつ分解除去していく必要があります。
塗装のくすみやガラスの白ジミを徹底的に除去し、鮮やかな発色を取り戻すために、ここから丁寧に下地処理を進めていきます。

オーナー様が一番気にされていたのが、フロントエンブレムとヘッドライトのクラックです。
ご覧のように、レンズ表面には無数の細かなひび割れが確認できました。
実際に作業を進めてみると、この型のルノー・メガーヌはヘッドライトのハードコート層が非常に硬く、一般的な欧州車よりも研磨に時間がかかることがわかりました。
その硬さゆえに耐久性は高いものの、紫外線や熱による劣化が進むと、表面にクラックが早期に発生しやすい傾向にあるようです。

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そのほか、ドアの隙間やモールまわり、足回りなどにも頑固な汚れがびっしりと蓄積しており、全体的にかなり手強いコンディションです。
こうした細部の汚れは、仕上がりの印象を大きく左右するため、徹底的にクリーニングしていきます。

それでは、いつも通り足回りからスタートです。
まずは高圧洗浄機を使用し、タイヤハウスやサスペンション周りの泥や砂、ブレーキダストをしっかりと洗い流していきます。

タイヤには、以前に塗布されたタイヤワックスが厚く固着しており、表面がくすんでしまっていました。
まずは専用のタイヤクリーナーを全体にスプレーし、優しくブラッシングして汚れと古い被膜を浮かせていきます。
ゴム本来のしっとりとした質感を取り戻すことで、後に施工するタイヤコーティングの密着性も高まり、より自然で上品な艶に仕上げることができます。

タイヤの洗浄が終わったら、続いてキャリパーやホイールの表面・裏側までしっかりと洗浄していきます。
ホイールにはブレーキダストや鉄粉が多く付着しているため、専用のホイールクリーナーを使用して汚れを分解除去。
今回はマット塗装のホイールでしたので、傷やを防ぐためにスポンジやマイクロファイバー製ツールを使い、優しく丁寧に洗浄を行います。

足回りの初期洗浄が終わったら、次はボディ全体の鉄粉除去を行います。
写真の通り、車両全体に鉄粉がびっしりと付着しており、表面を触るとザラザラとした感触がありました。
専用の鉄粉除去剤をボディ全体に塗布すると、鉄粉が反応して紫色に変化していきます。
反応が弱まるまでしっかりと時間を置き、洗い流す工程を何度も繰り返すことで、塗装表面のざらつきを完全に除去していきます。

鉄粉除去が完了したら、再びカーシャンプーで全体を洗浄します。
この工程は、鉄粉除去剤などのケミカル成分を完全に洗い流し、ボディをリセットするために欠かせません。

その後、ボディ全体の水分を丁寧に拭き取り、照明を当てながらシャンプーでは落としきれない水シミ(ミネラル汚れ)の有無を確認します。
とにかく隙間という隙間に水シミがびっしりと付着しています。

頑固に固着した水シミを丁寧に除去することで、塗装面の曇りが取れ、くすみのないクリアな仕上がりに変わります。
ミネラル汚れがなくなることで、塗装の発色が一段と鮮やかになり、光の反射も均一になって艶感がぐっと引き立ちます。

普段の洗車では見落としがちなアウターハンドルの内側にも、汚れがしっかりと蓄積していました。
こうした細部も専用ブラシとケミカルを使い分けながら丁寧に洗浄し、抜かりなく仕上げていきます。
細かな部分まできちんと手を入れることで、全体の完成度と清潔感が大きく変わります。

エンブレム周りも水シミや汚れの蓄積によって黒くくすんでいましたが、専用ケミカルで丁寧に洗浄することで、本来の艶と輝きを取り戻しました。
細部の汚れを落とすことでエンブレムの輪郭がくっきりと際立ち、フロントまわり全体が引き締まった印象に仕上がります。

ルーフの隙間にも、長年の汚れや水シミがしっかりと固着していました。
洗浄前は黒ずんで艶のない状態でしたが、専用ブラシとケミカルで丁寧に洗浄することで、見違えるほどクリアに。
ビフォーアフターの差がはっきりと出ており、隙間まできれいに仕上げることで、ボディ全体の印象も大きく変わります。

そして最後に、一番汚れが蓄積していたフロントグリルも徹底的に洗浄しました。
入り組んだ形状のため汚れが溜まりやすく、ブラシが届きにくい部分でしたが、専用ケミカルと細部用ツールを使い分けて丁寧にクリーニング。
黒ずんでいた表面が本来の艶を取り戻し、見違えるほど綺麗に仕上がりました。
フロントマスク全体が引き締まり、ルノーらしい精悍な印象が蘇りました。

ケミカル洗浄が終わりましたら、ボディの研磨に移ります。
今回は水シミの固着が非常に強く、ケミカルでは反応がほとんど見られない状態。さらにウォータースポットが進行し、塗装がクレーター状に陥没している重症例でした。とはいえ、こうしたコンディションをできる限り改善するのがコーティング専門店の役割。時間をかけ、段階的に整えていきます。

こちらが研磨後の状態です。
研磨前は細かな傷と頑固な水シミで塗装全体が曇っていましたが、丁寧に磨きを重ねたことで見違えるほどクリアに仕上がりました。
スポットライトを当てると、輪郭がしっかりと映り込むほどの透明感が戻り、塗装の色味も大幅に改善。
光沢の深みと発色の鮮やかさが蘇り、まるで別の車のような印象になりました。

クラックがひどく進行していたヘッドライトも、まずは粗めの360番ペーパーからスタートし、根気強く研磨していきます。
表面のハードコート層を慎重に削りながら、深いクラックを少しずつ均していき、そこから徐々にペーパーの番手を細かく上げていきます。

最終仕上げではポリッシャーを使用し、レンズ表面を鏡面状態にまで整えます。
時間はかかりますが、この工程を丁寧に行うことで、白濁していたヘッドライトが透明感を取り戻し、新車のようなクリアな仕上がりになります。

かなりの時間を要しましたが、ヘッドライトの状態は大きく改善することができました。
劣化して硬化したハードコート層は想像以上に強固で、研磨の際も熱や削りすぎに注意しながら少しずつ整えていきました。
時間と手間はかかりましたが、その分仕上がりは透明感が蘇り、クラックの目立たないクリアなレンズへと生まれ変わりました。

研磨工程がすべて完了したら、ボディ表面のコンパウンド成分をしっかりと除去するために脱脂を行い、コーティングの定着準備を整えます。
その後、いよいよセラミックコーティングの施工です。

今回は、ULTRACOAT(ウルトラコート)のハイエンドモデル「マグナイト(Magnite)」をチョイスしました。
マグナイトは、強撥水性・深い艶・優れた耐久性・高い薬品耐性を兼ね備えた非常にバランスの取れたセラミックコーティングで、日常使用にもメンテナンス性にも優れています。
施工後は、しっとりとした艶と滑らかな手触りに包まれた、美しい仕上がりを実現します。

窓ガラスには、最新のガラス専用コーティングを施工しました。
塗り込み後の表面はサラサラとした手触りになり、強力な撥水効果によって雨天時の視界をしっかりと確保できます。
さらに、汚れや油膜が付着しにくくなるため、日常のお手入れも格段にラクになります。
長期間にわたって透明感のあるクリアな視界を維持できる、実用性の高いコーティングです。

これにてすべての施工工程が完了です。
施工前と比べると、塗装の艶・透明感・質感が見違えるほど改善し、非常にやりがいのある一台でした。
特に頑固なミネラル汚れやウォータースポット、ヘッドライトのクラック除去など、細部にわたるリペア作業の成果がしっかりと反映された仕上がりとなりました。

お引き渡し時にはお客様にも大変ご満足いただき、スタッフ一同うれしい限りです。
この度は、数ある施工店の中からarinomama Tokyo Baseをお選びいただき誠にありがとうございました。

 

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